こんばんは、木村千恵子です。
先日ご紹介したランドスケイプ様の記事にもありましたが、企業ではあの手この手の策で会社の明日を担う人材を確保しようと必死です。
そして、せっかく採用にこぎつけたにもかかわらず、入社後わずか数ヶ月で「転職」を考える新入社員もいるという時代です。
「転職」を考えるだけならまだしも、実行に移してしまう人もいるようです。
これは、新入社員にとっても会社にとっても残念なことですね。
では、せっかく入社した会社をわずか数カ月で辞めたくなってしまうのは、どうしてなのでしょうか。
と言いながら、実は私自身、新卒で入社を決めた会社をわずか3ヶ月で退職したことがあるんです。
もう30年以上も前のことですが、その頃を振り返って当時の自分がどんなことを考えていたか、思い出してみようと思います。
当時私は、その頃代々木にあった専門学校(今はないと思います)のビジネス英語会話科に在籍していました。
せっかくビジネス英語を学んだのだからと、ホテルのフロントという仕事に憧れて応募しました。
運よくトントン拍子に内定をいただき、確か正式入社の1ヶ月前の3月から研修があったように記憶しています。
就職したのは都内の某ビジネスホテルでした。
今なら容易に想像できるのですが、都内にあるビジネスホテルの利用客は出張に使う常連日本人ビジネスマンがほとんどです。
忙しいのはチェックアウトする朝とチェックインの夜だけで、昼間のホテルのフロントは閑散としていました。
しかも、当時は女子社員は日勤がほとんどだったため、予約の電話対応と客室チェックという仕事がメインでした。
外国人客には全くと言ってよいほどお目にかからず、当然ながら英会話が必要とされる場面もありませんでした。
今から思えば、当時の私の就職活動はまったくの名ばかりでした。
インターネットもない時代ですし、私には今でいう「業界分析」も「企業分析」も、全くできてませんでした。
つまり、勝手に仕事で英語が使える環境を期待して応募し、実際に入社して現場を見るなり、理想と現実のギャップに大きな焦りを感じてしまったというわけです。
そして、入社後3か月もしないうちに、「このままここにいても、せっかく学んだ英語力を延ばすことは愚か保つことすら無理だ。。。」と、その職場に失望感を抱き、すぐに転職すべきだという想いが膨らんでいきました。
あのときの焦りと危機感を思い起こすと、今の時代もあのときの私のように入社した職場に違和感を覚え、「ここは自分がいる場所ではないかもしれない」といった悪魔のささやきに惑わされる新入社員も少なからずいるだろうと想像します。
もちろん、入社早々に「もう辞めたい」と感じる理由は人それぞれだと思います。私がこれまでキャリア面談をさせていただいた方の中にも、入社後数か月で転職を考えていると言われた方が何名かいらっしゃいましたが、理由は一つではありませんでした。
理由は一つではないけれど、共通項はあると思います。
それは、職場や会社に対する自分の期待と現実とのギャップです。そして、往々にして自分の期待が明確にあればあるほど、それと現実とのギャップが大きく感じてしまうのです。
入社前と入社後のギャップは、多かれ少なかれ、どんな人にもあるでしょう。問題は、そのギャップが思いがけず予想よりも大きかった(と感じた)時に、それを個人個人がどう捉えるか、そのギャップとどう向き合うかだと思います。
そのギャップの捉え方、向き合い方次第で、すぐに退職する決断に走るのか、ギャップをそのまま受け入れるかが変わってくるのです。
話が長くなってきたので、どのようなギャップがあるのかについては、次回に考えてみたいと思います。
今夜も働く人と会社のWin-Winな関係を願っています。。。
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