こんばんは、木村千恵子です。
前回は新入社員が感じる入社前と入社後のギャップとどう向き合うかによって、すぐに退職する決断に走るのか、ギャップをそのまま受け入れるかが変わってくるというお話をしました。
配属部署に関するギャップ
では、入社前の期待と入社後の現実の間に生じるギャップにはどのようなものがあるでしょうか。新卒の新入社員がまず最初に感じるギャップは、配属された部署が自分の希望とは異なっていた場合かもしれません。
一般職か総合職は応募時に自ら選択できるにしても、日本の場合はある程度の組織規模の会社では、配属部署が会社側の意向で決定されることが多いと思います。
もちろん、面接時に希望の配属部署を伝えることはできますが、必ずしも希望通りの部署で最初から仕事ができるとは限りません。
例えば、営業は自分には向いていないと思っている学生が、営業に配属されて研修という名目でいきなり飛び込み営業をさせられたら、一気にモチベーションが下がってしまっても不思議ではありませんよね。
ホンネとタテマエのギャップ
また、入社前の採用活動では、どの企業も自社を以下に魅力的に見せるか、という点に注力します。昨今の人手不足事情から考えても当然のことだと思います。例えば、「我が社では、新人にもやりがいのある仕事をどんどん任せます!」なんて、耳障りの良いことを言ってやる気のある学生を積極的に採用しようとします。
しかし、実際に入社すると新人研修はサラっと大まかな流れだけを説明するにとどまり、本来一連の仕事の流れを修得するのに必要な期間を十分とらずに、適切な指導もしないまま、すぐに先輩社員と同じ責任を負わせてしまっていたり、ということもあるかも知れません。
入社3か月から半年ぐらいでキャリアコンサルティングが効果的
このような入社前と入社後のギャップは、企業側が意図しないのに発生してしまう可能性がありますが、ギャップを感じて戸惑う新入社員を安心させる方法の一つが、キャリアコンサルティングだと思います。
入社後、順調に職場環境に順応できているか、どんなところに戸惑いを感じているかなど、外部のキャリアコンサルタントに気軽に相談できる機会があると知れば、会社が自分のことを気にかけてくれていると感じ、信頼感が増すのです。
そうすれば、たとえ入社後に大きなギャップを感じていても、すぐに退職することだけが選択肢ではないことに気づき、落ち着いて自分の取るべき行動や持つべき視点を見直すことができます。
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