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似て非なるもの: カウンセリングとヒアリング

こんばんは、木村千恵子です。

6月の活動報告で「カウンセリング」と「ヒアリング」は似て非なるものというお話をしました。

 

この数か月、行政書士事務所の補助者とビズマッチ・エージェント(*注)の両方の活動を通して得た新しい気づきは、どちらのお仕事も、ヒアリングとカウンセリングとコンサルティングのそれぞれのスキルが、微妙に異なる割合で求められる仕事だということでした。

 

私が所属するKIS近藤法務事務所では、基本的に外国人の方の母国語でヒアリングをする営業担当者がいます。ですから、補助者として私自身がヒアリングを行うことは実際あまりありません。

 

ですが、カウンセリングは「クライアントが話したい事」を話してもらうのが基本であるのに対し、ヒアリングには別の目的があります。

 

ヒアリングはその先にある目的のため

行政書士事務所で行うヒアリングの場合、クライアントが希望している「在留資格の取得または更新」という明確なオーダーに応えるために、ヒアリングを行います。

 

そして、クライアントに虚偽の申請をさせないように(申請した内容と異なる事実が後で発覚すると、やっかいな事になります。。。(^^;)、ホンネを話してもらえるように信頼関係を築いた上で、事実に基づいた情報や資料の提供をしてもらうことが、とても重要なのです。

 

そのため、クライアントにホンネの事情や状況を伝えてもらった上で、その方にとってベストな方法で(かつ日本の国益を損なわない行政手続きとして)支援する必要があるのです。もちろん、守秘義務をお約束した上でのことですね。 

 

カウンセリングはクライアントが自分の心との対話を促すため

一方で、基本的に、キャリアカウンセリング(キャリアコンサルティング)では、クライアントがすべて正直に本当のことを語ってくれるとは限らないことは、可能性として十分ありえると理解した上で、目の前のクライアントの話を、そのまま受け入れ(受容)て話を聴いていきます。

 

仮に目の前のクライアントが嘘を言っていると明らかにわかっていても、そう推察されても、クライアントの気持ちを決して否定せずに話を聴いていくことは、カウンセラーに必要なスキルの一つです。

 

そして、クライアントが自分の言葉で語ることによって、(自分の声が意識しなくても耳に入るので)自分の思いや考えを振り返る機会となり、新しい気付きを促すことを目的としているのがカウンセリングの本質です。(内省)

 

私が現在現場で学んでいる外国人の在留資格申請・更新に関わる行政書士事務所での補助者としては、クライアントの状況や目的によって、カウンセリングスキルがより多く必要な場面もあれば、ヒアリングスキルを中心に進める必要がある場面もあります。

 

いわば、そのさじ加減をうまく、かつ無意識に使えるようになることを目指したいと思う今日この頃です。そうなれば、クライアントや通訳をしてくれる営業担当のスタッフの方たちの負担を最小限にしつつ、申請の目的に合った理由書をより早く作成できるようになるでしょう。

 

それには積み重ねが必要ということで、これからも1つ1つの案件に真摯に取り組んで行きたいと思います。

まずは、理由書作成100本めざします。応援してくださいね!

 どの位かかるかな。。。笑

 

(*注)https://crowdworks.jp/static/lp/bizmatch_agent/

 

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