テレワークを導入する企業とそうでない企業
新型コロナウィルスによる緊急事態制限以降、休業やテレワークに働く人たちを容赦なく向かわせていますね。。。
以前からテレワークの体制を社内で構築できていた会社は、従業員に可能な限り今まで通りに稼働してもらうことができます。
そして、テレワークという働き方を何らかの理由で組織に取り入れることができない会社は、いま苦境に立たされています。
業態や業種の特性的にテレワークに向かない企業も一部ありますが、それでもそのテレワーク稼働ができる組織とそうでない組織の差は、働く人の心理状態に与える影響にもでてきているように感じます。
働く人の意識の変化
私は2019年7月からクラウドワークス社のビズマッチ・エージェントとしての活動をしていますが(https://crowdworks.jp/static/lp/bizmatch_agent/)。
このお仕事は、中小企業様に代わって要件に合った登録クラウドワーカー様をお探しするという役割です。
活動を開始して以来、これまでに100名以上の登録クラウドワーカーとして働く人たちの”今“にオンライン面談を通して耳を傾けてきました。
そして、緊急事態宣言後、元々オンライン上で仕事の依頼と納品を行う前提のクラウドワークス(ランサーズも同じですね)には、今、休業中の本業の先行きを不安に感じ、何か自分のこれまでのスキルや経験を活かして副業を試してみたい、または本業が新型コロナの影響で解雇状態になってしまったので急いでオンラインでの仕事を探さなければならないなど、以前にもまして切実な事情が聞こえてきています。
多くの働く人たちが、これまでの働き方や勤務スタイルに疑問や不安を感じ、新しい仕事を始めようと動き始めていて、在宅・オンラインワーカーという働き方に集まってきているのを感じます。
一度新しい味をしってしまったら忘れることはできない
十数年前の私もそうでしたが、いちどオンラインで業務を簡潔できることを知ってしまうと、一部の業務を除き、通勤時間往復2時間をかけてオフィスに通う理由がだんだんなくなっていきます。
一般的にも良く言われるようになりましたが、会社にいなければできない業務はほとんどないと言っても過言ではありません。働く人の多くがそのことを一旦知ってしまえば、知らなかった時代に戻ることは困難です。
もちろん、オンラインワーカーとして仕事をすることに課題やデメリットが全く無いわけではありません。
上司の物理的な目が届かない環境で働く部下のパフォーマンスを、100%信頼できるのか、といった議論も良く起こります。
では、その逆は疑うことはないのでしょうか。
問題なのは物理的な距離ではない
組織が同じ目標や目的に向かって各自の業務にベストを尽くせるかどうかは、近くにいるかいないかという問題ではない、と私は考えます。
組織の中にいるひとりひとりがお互いを尊重し、認め合い、信頼し合い、組織として機能するための適正なルールが共有され運用できていれば、物理的に同じ場所にいるかどうかは些細な事です。
私は、長年のグローバルチーム環境での仕事を通して経験してきました。
物理的に目の前にいる人であっても、信頼関係が成り立っていなければ良い仕事はできませんが、海の向こうにいる仲間と心をかよわせて協力し合い、認め合い、想像していなかった素晴らしい結果を達成することは十分可能なのです。
かつて電話という文明の利器を手に入れてしまった人類がそれをあとから手放したりできないのと同じように、働く人と会社はリモート環境でそれぞれが仕事をし、コミュニケーションを取り、物理的に同じ場所にいなくても、共通の目標と目的に向かいビジネス活動をしていくことが可能であることを体感してしまったら、もうそれが無かった時代に戻ることはできません。
本当の働き方改革の時代がくる
新型コロナウイルスという、半年前には想像もしていなかった強制的な力により、皮肉にも私たちはこれから本当の「働き方改革」を進めざるを得ない状況になりました。
そして、それによってこれから私たちはかなりスピードで働く人と会社の新しい関係を築いていくことになるのではないでしょうか。
私たちが働く人と会社の新しい協力関係を創っていく時代は、新型コロナが去る前からもうすでに始まっています。
そのきっかけは何であれ、その変化を避けることができないのであれば、アフターコロナの働く人と会社の新しい関係をより積極的に受け入れたいと私は考えます。
皆さんはどうお考えになりますか?